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Aro/Ace調査を実施して

As Blog(アズブログ)は、As Loop(アズループ)がアロマンティック/アセクシュアル・スペクトラムについて紹介するコラム集です。

今回は、前回の「Aro/Ace調査を行うまで」に引き続き、Aro/Ace調査を実施した後のことについて対談形式でお伝えしたいと思います。

 

※前回のブログをまだご覧になっていない方はぜひこちらをご覧ください

実際に調査を実施して、

調査を行った反響

調査によって変わったこと

などをAs Loopメンバーの3人でお話ししながらご紹介します。

(中村):皆さん、Aro/Ace調査をやってみて、どんな反応、反響があったか覚えてますか? 

 

(今徳): まずは、予想以上の回答が集まったことが何より驚きでした。最初は300件ぐらい集まれば良い方だねと話していましたが、実際には1700件近い回答が集まりました。何度も見間違えではないかと確認してしまいました(笑)

 

(三宅):これほど多くの方に興味を持ってもらうことができて本当にありがたかったですよね。回収期間が終わった後も「気が付くのが遅くて回答できませんでした。またやりますか?」というようなお声をいただくこともあって…! 周知不足ということでもあるのですが、答えたいと思ってもらえることが嬉しかったです。

 

(中村):本当にそうですよね。それと、調査結果の報告会を開催したら、それを取材してくれる記者さんもいて(例えばこちら)そのおかげで多くの方に知ってもらうことができたと思います。

(今徳):取材といえば、前回のブログでも話しましたが、取材時に自分の説明の根拠となる資料が少なくて困っていました。しかし、調査実施後は、あくまで参考資料ではありますが、説明する方法の幅が広がった気がします。もちろん調査の結果がすべてではないことはわかっていますが。

 

(三宅):そうですね、調査の結果がすべてではないですが、「Aro/Aceの可視化」と「多様性の提示」という調査の目的は概ね果たせたのではないかなと思います。そして、論文として発表もできたので、「学術研究の発展に貢献する」という目的も多少は達成できたのではないかと思います。

 

(中村):想定外だったことといえば、ドラマで使用されることになるとは思わなかったですよねぇ。

 

(三宅):ある意味で最大限活用されたアンケート調査の一つなんじゃないかなと思いました。

 

(今徳): 「活用」で思い出しましたが、回答してくれる方の中には、「自分自身の整理になりました」というような反応をくれる方もいました。こちらとしては、皆さんには時間と労力をかけてもらって協力していただくという感じでしたが、答えること自体に意味を見出してくれる方もいて嬉しかったです。純粋な「期待してます」というメッセージもとても嬉しかったですが。

 

(三宅): そうですね。先ほど述べたように、前回は答えたくても時期が過ぎてしまった方もいると思うので、次はしっかりと周知したいです。

 

(中村)次の調査は6月に始まりますので、ぜひ情報の拡散と、対象になる方は回答してもらえるととても嬉しいです。調査概要を下記に記載しますので、ご確認のほどよろしくお願いします。それでは、今回もありがとうございました!次回もぜひご覧ください。

 

【調査概要(予定)】

調査名:アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2022(Aro/Ace調査2022)

調査方法:ウェブ上のアンケートフォームを利用(Googleフォーム)

回収期間:2022年6月1日12:00~2022年6月30日12:00 

調査対象:以下の1.~3.全てに該当する方 

1.アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム

(アロマンティック、アセクシュアル、ノンセクシュアル、デミセクシュアル、デミロマンティック、リスセクシュアル、リスロマンティック、その他周辺のセクシュアリティ)を自認している、またはそれに近い、そうかもしれないと思っている方  

2.日本語の読み書きをする方(国籍、居住地は問わない) 

3.年齢が回答時13歳以上の方